ようこそ、男の世界へ。

 　ホモソーシャルな世界とは、思いやりの世界である。それは甘やかしや、馴れ合いになってしまう危険性を持ち合わせているが、それでも「思いやり」の世界なのである。空気を読み、気を使い、臨機応変に、それでいて筋を通す、と言う難しい事をやってのけようとするのが、ホモソーシャルな世界なのだ。

 

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　スカルプDワックスのCMを見て、草薙くんの頭髪を心配してしまうのがホモソーシャルな世界であり、周知の事実である彼の心配な頭髪を利用する事で、更なる安全性を知らしめるのがビジネスなのだ。…みたいな事を考える。暇なのだよ（笑）

 

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　電車の中でOLが「ガキがうるさいから下りてくれ、これからみんな仕事なのです」と言ったらしいが、これはホモソーシャルな世界ではありえない事だ。未成熟なガキや、ホモソーシャルな世界を知らないアホ共は平気で「うるせぇな」等と言ってしまうのだろうけどな。

 

　ガキがうるさいのは仕方の無い事だ。自分だってそう言うガキだっただろう。そのガキがどの程度の年齢で、母親の対応がどうであったかは知らない。だが、「これから仕事である」と言うのは理由にはならない。母親には、その時間にその電車に子供と一緒に乗らなければならない事情があるのだろう、と言う事を考えれば何も文句を言う程ではあるまい。…と思うのだが、如何なものだろう？

　あまり人の事は言えぬが、満員電車の中で音漏れさせてるクソにも同じ注意が出来るOLであるならば文句は言わぬが、相手を見て注意するようなアホであれば、このOLは己を恥じるべきだ。

 

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　と、偉そうな事を言っても、自身、南武線や小田急線の中で騒いで来たクソ中高生であった経験があるんだよな。DQNとは少し違うが、それでも大差あるまいよ。耐える事と思いやる事は違うが、少しでも考えれば、思いやる事も耐える事も、左程苦しい事じゃないだろう。たかだか十数分の満員電車じゃないか。それぞれの事情で電車に乗っているのだ。

 

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　その電車が人身事故で動かない事がある。中学生が自殺したらしい。迷惑を考えろだとか言うけれど、どうしたもんかね。一人の死より己を優先するなよ、と言うのは綺麗事だ。それは確かだ。一人の死よりも社会が優先されるのは当然の事だ。人名は惑星よりも重いなんて事はありえない。

 

　だが、不満や文句を言わず、巻き込まれた己の不運を噛み締めて、耐えるしか無いのじゃなかろうか？死んだ人を責めても仕方あるまい。自殺するだけの理由があったのだろう。それがどの程度の理由か、知る事は出来ない。彼が弱かったのか、それとも弱くはなかったものの耐えきれぬ程の何かがあったのかわからないけれど、それ以外に、死んだ知らない者を悼む方法があるだろうか？知り合いが死んでも「迷惑を考えろ」と言えるだろうか。そういった発言をした者を許す事が出来るだろうか？

 

　ホモソーシャルな観点から言えば、死んだ者を救えなかった者こそが弱者なんじゃなかろうか？知らぬ死者を思い、己の不満を漏らさずに耐え切る事こそが思いやる事なんじゃないだろうか。綺麗事であろうが、それをやってのけるのが、「男の世界」なんじゃないだろうか。例え人身事故に巻き込まれようとも、だ。どうだろう？

 

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　しかし、同じ様に人種に関してもそうあれ、と言うのはまた違うよな。俺にはちと無理な話だ（笑）個人で言えば嫌いじゃないヤツもいるし、飯も好きだがな。俺達を敵だと思う奴等は敵、ってだけなんだ。

 

　高校に。劉と言う同級生がいた。彼に「テポドン撃つなよ」と言った同級生がいるが、同じ日本人として、冗談であっても、その様な発言は許す事が出来ない。これが、「男の世界」であると、俺は思っている。

 

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　女の世界に思いやりが無い、と言いたいのではない。女の世界はわからぬ。彼女達には彼女達なりの理論があるのだろう。