とりあえず、終了。

　今学期、そして６年半が終わった。まるで俺の今迄の人生を象徴するかの様に、最後はやる気を失い、まるでクラゲのように無気力なまま、とりあえずの課題 を出し、逃げ帰る様に教室を出てきた。何時も、最後ってのはこうやってちゃんと出来ない。今回も、結局同じだったなぁ。ま、単位さえ出りゃいいし、下手す りゃ落ちたって卒業出来るから、もう何だっていいんだけどさ。みんな、ありがとう。お疲れさま。

既に昼と夜が半分くらい逆転した生活を開始しているよ。残されたモラトリアム（この言い方はあまり好きじゃないんだが、猶予と言うのも可笑しい ので、敢えて言わせてもらおう、モラトリアム、と）を、好きに過ごさせてくれ。ワガママだろう。実際、６年半、好き勝手やってきた上に、まだそれを貪ろう としている。わかっているが、最後だと思うと、この腐った時間が愛おしいのさ。ゲームやって、ネットやって、怠惰に、実に有意義ではない時間の過ごし方 が、無償に愛おしくなるのさ。

長い６年半だった。実に長い６年半だったが、収穫は大きかった。色々な人と出会えたし、輪も広がったし、随分と色々な事を考えたし、考えさせら れたし、逆に凝り固まったりもしたと思うけれど、良かった、と思える。あと一ヶ月ちょっとで、もうしばらくアメリカには来ないのだろう。その瞬間まで、実 感なんざ湧かないだろう。終業式も卒業式（あるけど五月だから出られない）も無いから、締まりの無いまま、ふわっとこの学校を卒業して行くんだろう。ま、 俺らしいっちゃらしいけどさ。

とりあえず、終わったよ。卒業が決まったら、また報告するぜ。今学期、お疲れさま。ゆっくりしよう。みんな、ありがとう。冗談抜きで、今、俺がここにいるのは、みんなのお陰なのです。